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【セカンドオピニオンは大切です】2件の動物病院にかかる4つのメリット

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こんにちは。獣医のゆべしです。
動物病院を2件かかるって失礼かな?

でも違う獣医さんにも診てもらいたいし・・・

太郎
太郎

この記事ではそんなお悩みを解決します。

参考になる人

・2件の動物病院に行くのをためらっている人

・セカンドオピニオンがほしい人

 

セカンドオピニオンとは

ある病気についてはじめの獣医の診断の後、2人目の獣医の診断を聞くこと。

*転院とは違い、かかりつけの獣医を変えるわけではないです。

 

結論から言えば、2件の動物病院に行くことは少しの注意をしておけば問題ありません

2件の動物病院に行くことで、治療の幅はグッと広がります。

1件目では手が出せないような病気も、2件目では治療ができるかもしれませんよ

僕も飼い主さんから「実はもう1件の動物病院にもかかっていて」と言われることもありますが、積極的にオススメしています。

友人の獣医に聞いても、ほぼ全員が「飼い主さんが納得できるなら、セカンドオピニオンはぜひしてもらった方がいい」という支持派でしたね。

14年間、動物病院で獣医師をやっているゆべしが保証します。

それでは詳しく見ていきましょう。

まず1件目のかかりつけ病院を持つ

動物病院の建物

飼い始めのころは、いろんな病院をあたって良い動物病院を探すのがオススメです。

かかりつけの動物病院があると、飼い主さんにも愛犬にもメリットが大きいですよ。

・愛犬の性格や気質、生活環境をよく知っている

・病歴を知っているので、的確な治療を受けられる

・慣れるとペットも行くのを嫌がらなくなる(例外アリ)

・飼い主同士のコミュニティができ、情報交換の場になる

常連の患者さんと初めての患者さんでは、獣医の理解度が違うのでどうしても治療の質に差が出ます。

僕もそうです。この差はある程度時間をかけないと埋まりません。

行きつけのお店がお客さんにとって居心地がいいように、動物病院にも同じことが言えます。

信頼できる獣医を見つけたなら、その動物病院をかかりつけにして通院しましょう。

 
 
こちらの記事も参考にしてください。
 
 
 https://mokomoko-pet.com/?p=269
 
 

2件目の動物病院にかかるときは?

2件の動物病院で悩む女性

多くの飼い主さんが2件目の動物病院を探すのは、こんな時です。

・かかりつけの獣医の診断や治療方針に納得がいかない

・治療しても良くならないため不安になった

・より良い治療方法がないか探したい

特に大きな病気をして、入院や手術の決断を迫られた場合に、ほかの獣医の意見も聞きたいと思うのはとても自然なことです。

迷うことはありません。

2件目の獣医を受診してセカンドオピニオンを受けましょう。

また、普段から周辺の動物病院の評判などを知っておくと、いざ2件目を探すときあまり迷わずに済むかもしれません。

セカンドオピニオンの重要性

獣医さんが説明しているイラスト
2件目の獣医に話を聞くのって、そんなに大事なの?
同じ獣医なんだからそんなに違わないんじゃない?
太郎
太郎
ゆべし
ゆべし
獣医としては答えに困る質問だなぁ・・・
でも、やっぱり大事なんだよ。

え~どうして?
太郎
太郎
ゆべし
ゆべし
治療については、それぞれの獣医で診断方法や治療方針も違うからだね。

獣医は日進月歩で進んでいく病気の診断や治療について、常に情報を仕入れてアップデートしています。

しかし、病気によってはそれぞれの獣医がベストと考える治療方法や方針が違うことがあります。

一例を挙げてみましょう。実際に動物病院でたびたび見るケースです。

 

例)16歳の柴犬

  メス、避妊手術はしていない。子宮蓄膿症と診断された。

  状態は悪く、食欲もなく、ぐったりとしている。

 

*子宮蓄膿症とは:子宮の中に膿がたまる病気で、悪化すると命にかかわる。

 

獣医Aの診断

高齢で状態も悪い。今は麻酔をかけるには危ないから手術はできない。内科治療をして回復してから手術のタイミングを待ちましょう

 

獣医Bの診断

確かに高齢で麻酔をかけると危ないかもしれない。でも手術をしなければ状態は悪化する一方。危険かもしれないが点滴と薬で麻酔のリスクを減らして、今日にでも手術しましょう。

 

このように、1つの病気について治療方針が違うということはあり得ます。

このケースでは、検査の結果や実際の状態によってどちらの診断も正しいといえますが、

かなり悪化している場合、内科治療での回復はあまり期待できないので獣医Bの判断がより正解に近いと考えられます。

このように治療方法は決して1つではありません

そしてセカンドオピニオンを受けることで、飼い主さんはより良い治療方法を選ぶことができるのです。

また、2人の獣医の診断が同じ場合は安心して治療を受けることもできます。

セカンドオピニオンのメリット・デメリット

メリットとデメリットを表すイラスト

セカンドオピニオンについてはメリットとデメリットがあります。

メリット

・2人の獣医から話を聞くので、飼い主さんの病気への理解が深まる

・愛犬に負担の少ない治療や、画期的な治療法が選択できることがある

・一方が誤診をしたとしても、もう一方で正しい診断をうけられる場合がある

・2人の獣医の診断が一致した場合、安心して治療を受けられる

 

デメリット

・2件の病院にかかるので、診療費の負担は増える

・診断がまったく違う場合、飼い主さんが混乱することもある

・セカンドオピニオンを受け入れない獣医もいる

 

2人の獣医で診断がまったく違う場合には、3人目の診断が必要になることもあります。

その場合には、近隣で3件目を探すよりも2次診療施設(専門病院や大学病院など高度医療を行う施設)を紹介してもらった方がよい場合もあります。

 

また、中にはセカンドオピニオンを快く思わない獣医もいるかもしれません。

獣医が2件目の診療を嫌がる場合には、いろいろな理由が考えられますが

いすれにせよ、セカンドオピニオンを拒むことは、飼い主さんから選択肢を取り上げることになります。

飼い主さんを第一に考え、自分の診断に自信を持っている獣医はセカンドオピニオンをイヤがりません

そのような場合、ほかの動物病院へ転院することも考えた方がよいかもしれません。

ただし、本当に緊急の状態で、セカンドオピニオンを受けていると命が危ないから拒むといった場合もありますので注意が必要です。

セカンドオピニオンを受ける2つのパターン

セカンドオピニオンを受ける場合、2つのパターンがあります。

1件目の獣医にセカンドオピニオンを受けることを伝える場合と伝えない場合です。

獣医の飼い主さんへのスタンスが分かるので、伝えることをオススメしますが、なかなか切り出せない場合もありますよね。

セカンドオピニオンを受けることを伝える場合には、遠慮せずに

・きちんと説明を受けたが、まだ病気や治療について決断できないこと

・できれば他の獣医さんの意見も聞きたいこと

こんな感じで、ハッキリ伝えましょう。

 

流れを図解すると以下のようになります。

セカンドオピニオンのフローチャート

また、2件目でも決断できない場合はサードオピニオンを同様の手順で受けることになります。

セカンドオピニオンを受けても、かかりつけは1件目ですので基本は主治医のもとで治療を受けることになります。

しかし、2件目で治療したいと判断した場合は、2件目の獣医と相談して主治医への対応を決めた方がよいです。 (今後のトラブル防止のため)

飼い主さんが注意したいこと

人の指でポイントを示すイラスト

飼い主さんに注意してほしいことは、主に以下の3点です。

①必要以上に悩みすぎないこと

②1件目と2件目が近隣にある場合、できる限り両者の関係をこじらせないこと

③動物病院の陰口はNG

愛犬のことを考えすぎるあまり、3件、4件と動物病院を回る方もいます。

しかし、それだけ時間がかかり、結果として愛犬の体調を悪化させることもしばしばあります。

意見を求めるとしても、3件までを目安にしましょう。

また、かかる動物病院が近い場合には獣医師会(地域の獣医同士による互助会)で顔を合わせる機会もあります。

「あの病院はうちの患者を取った」など関係を悪化させると、今後の診察において親身になってくれない可能性もあります。

陰口についても同様です。

 

セカンドオピニオンを受けることは飼い主さんの権利ですが、可能なかぎり良好な関係を維持したうえで受けるようにしましょう。

セカンドオピニオンを有効活用しましょう

獣医とペット、家族が笑っているイラスト

これまでの内容をまとめます。

まとめ

・セカンドオピニオンを受けることは問題ない

・セカンドオピニオンを受けることで、より良い治療を受けられる可能性が広がる。

・飼い主さんは悩みすぎず、獣医との関係を維持しながら行うとよい。

より良い治療を求めることは、決して悪いことではありません。

獣医との今後の関係を心配して切り出せない方もいると思いますが、獣医はあなたと愛犬のために治療をしています。

もしそこでイヤな顔をするような獣医は、ハッキリ言って「あなたや愛犬」よりも「利益」を重視しているのかもしれません。

セカンドオピニオンを受けたいと提案することで、このようにあなたの主治医のスタンスを確認することもできます。

もしあなたが、主治医が利益やプライドを重視していると感じたなら、転院することだってできるのです。

大切な愛犬を守るためにも、一歩の勇気が状況を変えます

ゆべし
ゆべし
大事な決断をする時にはぜひ、セカンドオピニオンを切り出して有効活用してくださいね!
ABOUT ME
ゆべし
エキゾチックアニマルの治療施設で仕事する獣医、犬猫病院歴10年。獣医歴は14年目。犬の飼い主さんに、おうちでできるケアや治療についての記事を書いています。

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