飼い方

犬の食べ物と免疫の関係をものすごく簡単に解説するよ【ポイントは3つだけ】

犬の食事と免疫の関係
飼い主
飼い主
犬用フードやサプリメントって多すぎて何がいいのかわからない・・・
そもそも犬にはどんな栄養が大切なの?
食べ物で体を丈夫にすることはできるの?

こんなあなたの悩みを、栄養学のプロであるゆべしが解消します。

食べ物と免疫は切っても切れない関係にありますし、体に良いものを食べれば丈夫に、悪いものは体を弱くします

犬も人も、毎日食べるもので体が作られていますからね。

免疫を強くするのに大切な栄養素は3つです。

  • 食物繊維
  • 抗酸化成分
  • たんぱく質(高消化性)

上記の3つを摂ることで犬の免疫力は高まり、通常よりもがんの発生を抑えることができますよ。

この記事を読んでもらえると、質の良いフードやサプリメントを選ぶことができて、愛犬が病気になりにくくなります。

順番に解説していきます。

【 犬の食べ物と免疫 】免疫ってなに?

【 犬の食事と免疫 】免疫ってなに?
飼い主
飼い主
そもそも免疫ってなに?
聞いたことはあるけど、ぼんやりとしかわかりません

免疫とは、体がもつ病気に対する抵抗力のことです。

免疫(めんえき、immunity)とは、感染、病気、あるいは望まれない侵入生物を回避するために十分な生物的防御力を持っている状態を指す。
出典:wikipedia

免疫力が高い=病気への抵抗力がある状態ですね。

【 犬の食べ物と免疫 】免疫を作る2つのポイント

免疫を作る1つ目のポイントは「腸」です。

腸は第2の脳とも呼ばれ、脳内物質を作ったり、脳に指令を送ったり、気分さえも支配してしまう大事な器官。

腸は体の中で、免疫に1番大きく関係する器官でもあります。
健康な腸は、病気から体を守るお城ですね。

免疫を作る2つ目のポイントは「抗体」です。

抗体は正式には免疫グロブリンと言われますが、体に入ってきた異物(病気)をパトロールして発見したり、攻撃する役割をもちます。

腸が城ならば、抗体は病気という敵と戦う兵士です。

腸と抗体の2つが健康だと、病気に対して攻撃と防御の両方を持つことができます。

では、どんな栄養をとれば元気な腸と抗体を作ることができるのでしょうか。

【 犬の食べ物と免疫 】食物繊維の効果

【 犬の食事と免疫 】食物繊維の効果
食物繊維は、腸の中で善玉菌を増やす効果があります。

飼い主
飼い主
善玉菌も聞いたことあるけどよくわからないなぁ

善玉菌とは、腸の中の食べ物を”発酵”させて、腸の働きを助ける菌のことです。
みなさんご存じビフィズス菌は、善玉菌の代表ですね。

悪玉菌は、腸の中の食べ物を”腐敗”させて腐らせ、悪臭を出します。
発がん性も持ちます。

腸の中ではつねに善玉菌と悪玉菌が戦っていますが、善玉菌が有利だと腸が元気になり、免疫力が高まります。

善玉菌を作る食物繊維のなかでも、以下の2種類がとても効果的です。

【 犬の食事と免疫 】フラクトオリゴ糖

フラクトオリゴ糖は、脂肪酸というものを作ります。

脂肪酸は腸を弱酸性にして悪玉菌を作らせないので、腸というお城をキレイに整備してくれる掃除屋です。

フラクトオリゴ糖は低カロリーで血糖値を上げないなどの効果があり、人でもサプリメントによく使われていますね。

明治さんのHPでも取り上げられていました。

【 犬の食事と免疫 】マンナンオリゴ糖

マンナンオリゴ糖は、悪玉菌が腸にくっつくのを防ぐ食物繊維。

マンナンライフの~♪で有名な、あの会社の名前にも使われています。

悪玉菌は腸にくっつき、腸が栄養を取り込む穴から侵入してくるので、マンナンオリゴ糖は城を守る衛兵ですね。

マンナンオリゴ糖もペットフード会社のロイヤルカナンさんのHPで紹介されています。

【 犬の食事と免疫 】番外編:うんちのうんちく

人も犬も、うんちのほとんど(80%くらい)は水分でできています。

残る20%の2/3くらい(全体の12%)は、腸内の細菌と老廃物でできているので、うんちは雑菌の塊と言ってもいいでしょう。

腸の健康を保つためには、腸内にいる悪玉菌を体内に侵入させず、うんちとして外に出してしまうのがコツです。

フラクトオリゴ糖は悪玉菌を作らせず、マンナンオリゴ糖は悪玉菌の侵入を防ぐので、この2つを同時に食べると一番効果的ですよ。

ちなみに、野生の犬やオオカミは草食動物の腸を食べることで食物繊維をとっています。

【 犬の食べ物と免疫 】高消化たんぱく質の効果

【 犬の食事と免疫 】高消化たんぱく質の効果
高消化たんぱく質は、悪玉菌が増えるのを防ぐ効果があります。

悪玉菌は、食べたのに消化されなかったたんぱく質が大好物です。

悪玉菌は未消化のたんぱく質を食べて増殖し、アンモニアやスカトール、硫化水素といった有害物質(悪臭のもとにもなる)を作り出します。

犬が食べるたんぱく質が消化に良いものであれば、悪玉菌が増える前にたんぱく質を分解することができますよ。

犬の体に必須であるたんぱく質も、その消化率によって良し悪しが変わってきますね。

【 犬の食事と免疫 】超高消化性たんぱく質とは

超高消化性たんぱく質とは、消化率が90%以上のたんぱく質原材料を使ったたんぱく質のことです。

例えば、大豆のままでは消化率65%ですが、豆腐にすると消化率は95%まで上がります。
(人の場合の消化率です)

たんぱく質は消化されるとアミノ酸になり、犬の体を作る材料になります。

植物性たんぱくは悪い、動物性たんぱくが良いではなく、フードに含まれるたんぱく質がどれだけアミノ酸に分解されやすいかを基準にすると良いですね。

なお、20種類あるアミノ酸のうち、犬が必要とするアミノ酸は10種類

1種類のたんぱく質だけを含むフードよりも、植物性と動物性が混ざった数種類のたんぱく質を含んだフードの方が10種類のアミノ酸をとりやすいですよ。

最近、動物性たんぱく質が多く含まれていることを売りにしているドッグフードも市販されていますが、断じて間違っています

犬は雑食であり、たんぱく量が多すぎると消化不良や悪玉菌の繁殖につながりますので注意してください。

【 犬の食べ物と免疫 】抗酸化物質の効果

【 犬の食事と免疫 】抗酸化物質の効果
抗酸化物質は、体の中で抗体を作り出し、活性酸素から細胞を守る効果があります。

抗酸化物質には3種類あります。

・抗酸化ビタミン:ビタミンE,ビタミンC
・植物栄養素:カロテノイド(ベータカロテン、リコピン)やポリフェノール
・分解酵素:亜鉛やセレン

有名なコエンザイムQ10も強力な抗酸化物質のひとつです。

【 犬の食べ物と免疫 】活性酸素とは

活性酸素とは、文字通り活性化された酸素のこと。
体内に取り込んだ酸素の2%程度が活性酸素になると言われています。

活性酸素は、体の中で細胞間の伝達をしたり、免疫を高めるといった有益な仕事もします。

その一方で、活性酸素が増えすぎると細胞を酸化して傷つけ、老化を早めたり、がん細胞を作るといった悪影響も及ぼします。

活性酸素が増えすぎないように、適度なバランスを取らなければなりません。

【 犬の食べ物と免疫 】抗酸化物質とは

活性酸素を抑えてバランスを取っているのが抗酸化物質です。

抗酸化物質は、活性酸素が細胞を酸化するよりも前に、身代わりになって酸化されることで体を守ってくれます。

しかし、加齢とともに体内の抗酸化物質は減少します。
ストレスや感染、大気汚染や栄養不良などの外部要因でも減少していきますよ。

抗酸化物質が減り、活性酸素が増えると皮膚がダメージを受け老化が進んだり、細胞を傷つけてがん細胞を生み出すことも。

高齢になってきたら、食事から抗酸化物質を摂ることで、年齢よりも体を若く保つ、がんを予防することが可能です。

【 犬の食べ物と免疫 】正しい体重を維持する効果

【 犬の食事と免疫 】正しい体重を維持する効果
正しい体重を維持することで、平均寿命が伸びるというデータがあります。

太り気味の犬よりも、正しい体重を維持した犬の方が、約2年長生きすると言われています

可愛がることと、太らせることは似て非なるものです。
本当に犬のことを考えれば、フードのあげすぎで太らせることは避けましょう。

【 犬の食べ物と免疫 】まとめ:食事で体は丈夫にできる

手でまとめの看板を持つ画像
これまでの話をまとめます。

まとめ

・免疫とは病気とたたかう力のこと
・免疫を強くするには腸と抗体を健康に保つこと
・腸には食物繊維と高消化性たんぱく質をとると良い
・抗体を作るには抗酸化物質をとるのが良い
・正しい体重を維持すると寿命が2年伸びる

今の時代は犬のフードも種類が多すぎて、どれを選べばいいか分からなくなりますよね。

フード選びで迷っているなら、食物繊維と消化のよいたんぱく質、抗酸化物質が豊富なフードを選びましょう。

フードに添えるサプリメントやふりかけという手段もあります。

1日でも愛犬との生活を長く過ごすために、適切なフードを選んでくださいね。

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ABOUT ME
ゆべし
エキゾチックアニマルの治療施設で仕事する獣医、犬猫病院歴10年。獣医歴は14年目。犬の飼い主さんに、おうちでできるケアや治療についての記事を書いています。

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